WordPress保守を放置していませんか?よくあるトラブル事例とご相談のタイミングを解説

「WordPressサイト、公開してからずっとそのままになっていませんか?」

WordPressの管理画面を開くたびに、「新しいバージョンがあります」「プラグインの更新があります」という通知が表示されていませんか。忙しさに追われて、その通知を見て見ぬふりしてしまっている——そんな心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

制作会社にサイトを作ってもらった後、忙しさに追われて更新やメンテナンスが後回しになってしまう——これは、Web制作会社のディレクターさんからもよく聞くお悩みです。特に、クライアントから「サイトの表示がおかしい」「フォームが送信できない」といった連絡を突然受けて、対応に困った経験がある方も多いのではないでしょうか。

その「後回し」、実はこの後ご紹介するようなトラブルにつながっているケースが少なくありません。

WordPressは世界のWebサイトの4割以上で使われている、圧倒的なシェアを持つCMSです(W3Techsの調査による)。利用者数が多いということは、それだけ攻撃者に狙われる機会も多いということでもあり、放置していると思わぬトラブルに発展しやすいという特徴があります。この記事では、WordPress保守を怠るとどんな問題が起きるのか、コーディングの現場でよく見聞きする「困りごと」のパターン、そして不具合が起きたときの相談先について解説します。

1. WordPress保守とは?なぜ必要なのか

WordPress保守とは、WordPress本体・テーマ・プラグインを最新の状態に保つ「更新作業」だけでなく、定期的なバックアップの取得、更新前の検証環境(ステージング)でのテスト、サイトの死活監視やログ確認まで含めた、継続的な運用業務全体を指します。単に「アップデートボタンを押す」ことだけが保守ではありません。

WordPressはシェアの高さゆえに攻撃者に狙われやすいCMSでもあります。海外のセキュリティ調査機関の分析でも、WordPressに関する脆弱性の多くはコア(本体)よりも、サードパーティ製のプラグインやテーマに起因するものが大半(9割前後)を占めるとされています。つまり「WordPress本体さえ更新していれば安全」というわけではなく、使っていないプラグインの放置や、更新が止まったテーマなども含めた総合的な管理が必要になります。

また、「サイト自体は何もいじっていないのに、ある日突然表示が崩れたり、サイトが表示されなくなったりした」というケースも珍しくありません。多くの場合、レンタルサーバー側でPHPのバージョンが(事前告知や猶予期間を経て)切り替わったタイミングで、古いテーマやプラグインとの相性が崩れることが原因です。ほかにも、外部API・地図サービスの仕様変更、SSL証明書の期限切れ、キャッシュやCDNの設定変更など、WordPress本体を直接触っていなくても不具合につながる要因は複数あります。

2. 放置すると起きやすい、よくあるトラブル事例

「通知が来ているのは分かっているけど、特に困っていないから」——そう思って後回しにしていると、次のようなトラブルにつながることがあります。他社が制作したWordPressサイトの修正・改修依頼を受ける中でもよく見られる、代表的な事例を整理しました。

トラブルの種類 起きやすい状況 主な原因
ページの表示崩れ PHPやサーバー環境が更新されたタイミング テーマ・プラグインとの互換性の問題
お問い合わせフォームが送信できない プラグイン更新後、または放置による不具合 フォームプラグインの不具合・仕様変更
管理画面にログインできない 悪意ある攻撃・改ざんの被害 脆弱性を突かれた不正アクセス
サイトが改ざんされる・別サイトに転送される 古いバージョンを長期間放置 WordPress本体・プラグインの脆弱性
Googleマップやウィジェットが表示されない 外部サービスの仕様変更、APIキーの制限・課金設定、テーマ側の古いJavaScript、キャッシュ設定など 原因は一つとは限らず、切り分けに専門知識が必要

特に注意したいのが、「何もしていないのに壊れる」ケースです。WordPress自体を編集していなくても、サーバー環境(PHPなど)の移行や、外部サービスの仕様変更、SSL証明書の期限切れといった要因により、古いテーマやプラグインとの間に不具合が生じることがあります。これは必ずしも制作会社の責任とは限りませんが、古いPHPを前提にした実装や、更新が止まった独自テーマ、プラグインの入れすぎなどが遠因になっているケースもあり、制作時の設計や運用のしやすさも無関係ではありません。

また、「うちは小さな会社だから狙われない」というのも誤解の一つです。多くの攻撃は自動化されたスキャンによって無差別に行われるため、非ECサイトであっても、不正アクセスの踏み台にされたり、SEOスパムページを勝手に設置されたり、問い合わせフォームがフィッシングメールの送信に悪用されたりする被害が起こり得ます。

3. こんなことで困っていませんか?

実際の現場では、次のような「困りごと」が積み重なっているケースをよく見かけます。

「WordPressのバージョンが古いまま、更新するのが怖くて触れない」
「サイトを作ってくれた担当者が退職してしまい、社内に詳しい人がいない」
「プラグインの更新通知がずっと溜まっている」
「小さな表示崩れはあるけど、直し方がわからず放置している」
「非ECサイトだから狙われないだろうと思っている」

一つでも当てはまるものがあれば、注意が必要なサインです。特に「担当者の退職により、誰も把握していない」という属人化の問題は、規模を問わず多くの企業サイトで起きがちなパターンです。

こうした状態を放置したまま時間が経つと、実際にトラブルが起きたときの復旧コストが、通常の修正費用よりも大きく膨らんでしまうこともあります。バックアップが取られていない状態で改ざん被害に遭うと、最悪の場合、元の状態に戻せなくなるケースも報告されています。

「更新するのが怖くて触れない」という不安には、いきなり本番環境で更新するのではなく、①バックアップを取得する、②検証用のステージング環境で表示・フォーム動作を確認する、③問題がなければ本番環境に反映する、という手順を踏むことが実務上の基本的な対応になります。この手順を省いてしまうことが、かえって「更新後に壊れた」というトラブルの一因になりがちです。

4. 不具合が起きたときの相談先について

WordPress保守には、日常的なアップデート作業やバックアップ・監視といった継続的な運用業務と、実際に不具合が発生した際の「原因調査・修正」という2つの側面があります。

すでに保守運用を行っている制作会社や担当者がいる場合は、まずはそちらに相談するのが基本です。既存の保守先とは別に第三者へ修正を依頼すると、万が一その後に別の不具合が出た際、どちらの作業が原因かが分かりにくくなり、責任の所在が曖昧になってしまうリスクがあるためです。

一方で、「制作を依頼した会社と連絡が取りづらくなっている」「担当者が退職して保守してくれる先がない」「そもそも保守契約自体を結んでいなかった」といったケースも実際には少なくありません。そうした場合の相談先の一つとして、コーディングコネクションでは既存サイトの修正・改修作業にも対応しています。コーディングコネクションで制作したサイトに限らず、他社が制作したWordPressサイトの修正・改修も受け付けている点が特徴です。

相談前に準備しておきたいこと

他社が制作したサイトの修正には、ソースコードの解読に加えて、WordPress管理画面の権限、サーバー(FTP/SSH)の情報、直近の変更履歴、バックアップの有無などの確認が欠かせません。これらの情報資産がどこにあるか分からない場合、まずその洗い出しからのご相談も可能です。

画面のスクリーンショットや現状のURLは、初期のご相談・概算の把握には役立ちますが、正確な原因調査には管理画面やサーバーへのアクセス権限の確認が必要になります。そのため、初回のご返信と、正式な見積もり・修正完了までの日数は分けてお考えください。また、既存のサイトに手を加える作業は、事前のバックアップ取得や、可能な範囲での検証環境での確認を行ったうえで進めます。

不具合の状況や現状のURLをお送りいただければ、まず1営業日以内に一次回答をいたします。具体的な作業範囲・費用感は、状況確認のうえでご案内します。

まずはメールで相談する

5. 依頼先を選ぶときのポイント

WordPressの不具合対応・修正を依頼する先は、コーディング会社に限りません。サーバー会社のサポート窓口、セキュリティ専門会社、既存の制作会社、社内の情報システム担当など、状況に応じて複数の選択肢があります。そのうえで、コーディングの外注先を検討する際は、次のような観点で選ぶと安心です。

  • 他社制作サイトへの対応実績:自社で作っていないサイトでも、コードを読み解いて修正できる技術力があるか
  • 初動の速さ:トラブル発生時に、どれくらいのスピードで一次回答がもらえるか
  • 作業前後の検証体制:修正前のバックアップ取得や、修正後の影響範囲確認をきちんと行ってくれるか
  • コミュニケーションのしやすさ:専門用語を噛み砕いて説明してもらえるか

なお、修正・改修の費用は、原因調査にかかる工数や影響範囲によって変動するため、状況を確認する前の時点で正確な金額を提示できる業者はほとんどありません。「概算はいつ頃分かるか」「本格的な調査にはどれくらいかかるか」を事前に確認しておくと、認識のズレを防ぎやすくなります。

コーディングコネクションでは、Chatworkでの気軽な相談にも対応しています。まずは状況をお聞きしたうえで、対応可能かどうか、概算の把握にどれくらいの期間が必要かをご案内します。

まとめ

この記事のまとめ

  • WordPressは放置すると、表示崩れ・改ざん・アクセス不能など様々なトラブルにつながりやすい
  • 「バージョンが古いまま」「担当者不在」「更新通知が溜まっている」は要注意サイン
  • 既存の保守・制作会社がいる場合はまずそちらへ相談を。連絡が取れない・担当者不在などの場合は、他社制作サイトにも対応できる修正・改修の専門チームへの相談も選択肢

制作会社に相談できず困っている、担当者が退職して分からなくなってしまった——そんなWordPressの不具合でお困りの際は、コーディングコネクションへお気軽にご相談ください。

また、WordPress専用の保守プランもございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

※本文中の市場シェア・脆弱性傾向に関するデータは、W3Techsおよび複数のセキュリティ関連調査をもとに、一般的な傾向として整理したものです。個別サイトの状況によって最適な対応は異なります。